[本]投資の科学
―日経MJ(流通新聞)2007年4月27日号より―
マイケル・J・モーブッシン・著
日経BP社・発行
ある古生物学者によれば株式市場の発達と生物進化を示す
化石記録の間には明白な類似点があるそうだ。
また、著者は人の脳を発達過程にも類似がみられるという。
サンタフェ研究所の研究成果が世に出始めて以来「複雑系」
「学際的研究」という概念も、一般的に取り入れられるように
なってきた。
著者も同研究所の株式市場に関する研究モデルによって
それまで学んだファイナンスに関する知識を再検討せざるを
得なかったという。
複雑な世界のダイナミックな動きをそのまま研究するこの手法の
実証データは現実の世界の動きとよく合致する。
また、異なるジャンルの事象が似通った動きを示すことも突き
止められている。
本書も、ファイナンス理論だけではなく、生物学、心理学、
統計学など様々な研究成果を援用しながら投資家の利益を
最大にする手法を模索している。
著者はこれらのエッセイ群を長期投資に焦点を当てて書いたが、
ある日気付くと短期トレーダーはもとよりギャンブラーにまで
活用されている事を知り驚いたという。
マーケター、企業の経営者など最大の投資効果を考える全ての
人に勧めたい。
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