[本]コトラーを読む
―日経MJ(流通新聞)2007年5月11日号より―
酒井 光雄・著
日本経済新聞出版社・発行
フィリップ・コトラーは言わずと知れたマーケティングの大家。
流通・サービス業で働くものとしてはぜひ、一読しておきたい
ものだ。本書は忙しいビジネスパーソン向けにエッセンスを抜き
出し、わかりやすくまとめた。
ユニークなのは、日本の事例を使いながらコトラーの考え方を
説明し、理論をどう使えば実際の課題を解決していけるのかを
明示している点だ。
例えば、新製品開発については、「製品が高品質であること」
「社内と役員の協力が得られていること」「市場と顧客を十分に
理解していること」など、コトラーの提唱する成功率を高める
条件についてまず説明。その上で、「あなたがアイスクリームの
マーケティング担当者で、新製品の開発を任されたらどう行動動
すべきか」を、理論を使いながら具体的に示していく、といった
具合だ。コトラーの理論のポイントがより具体的につかめると
同時に、ビジネスにどう生かしていけばいいのかがわかる。
競争戦略理論のカリスマとされるマイケル・ポーターについて、
同じような手法で考え方をわかりやすく具体的に説明した『ポー
ターを読む』(西谷洋介著)も、同じ日経文庫から同時刊行され
ている。こちらも目を通しておきたい一冊である。
このエントリーのトラックバックURL
http://hpp.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/207



