[本]感じるマネジメント
―日経MJ(流通新聞)2007年5月25日号より―
リクルートHCソリューショングループ・著
英治出版・発行
『熱狂する社員』『ホットグループ』と最近「個々の働き手のモチ
ベーションこそが、企業の競争力を決定する」、またそういった
「高いモチベーションを持った人材をいかに育てるか」といった
視点からの良書がヒットした。双方ともに多くの企業への取材から
まとめ上げられた翻訳書である。この『感じるマネジメント』は
これら翻訳書に並ぶ、しかも「日本的なOJT」をも柔軟に取り入れた
組織文化の提起書となっている。
理念は、具体的な情景を持った物語として語り継がれ、「内省」を
誘発し、個々人との「つながり」が見いだされ、行動を通じて表現
される。全社員で理念を共有するには、どうしたらよいのか?
物語をどのように紡ぎ、どのように語り、共感を得るにはどうすれば
良いか? 自動車部品メーカー「デンソー」と著者たちのプロジェク
トの物語を中心に、企業・宗教・芸術と答えを求めての取材は多方面
にわたる。
ここでは多くの対話が展開されている。多くの問いかけは取材での、
また主人公たちの間でのものだが、常に読者である私たちにも向け
られている。すぐれた物語は内省され、人を行動へと駆り立てるの
だとすれば、この本自体がその良い例証となっている。
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