[本]タックスヘイブン―グローバル経済を動かす闇のシステム
―日経MJ(流通新聞)2007年6月22日号より―
クリスチアン・ジャヴァニュー&ロナン・パラン・著
作品社・発行
今、経済発展まっしぐらの中国へ世界で一番多くの直接投資をして
いる国(地域)をご存知でしょうか。
日本じゃありませんよ。アメリカでもない。2005年のデータですが
1位香港。2位ヴァージン諸島だそうで、いわゆるタックスヘイブン
と呼ばれる地域です。
タックスヘイブンと聞くと脱税、マネーロンダリングといったネガ
ティブな経済用語がただちに思い浮かぶ。非課税、あるいはほぼ非
課税の税制(ただし居住者には課税)、透明性の欠如、情報提供の
拒否など「もっとも度しがたい」数々の特徴を持つからだが、一方
でタックスヘイブンは銀行の国際仲介活動のおよそ半分を占めてい
る。
多くの多国籍企業はタックスヘイブンに作った子会社を結節点にし
てグローバルネットワークを構築している。
まぎれもなくタックスヘイブンはグローバル経済の支柱の一つなの
だ。不用意な規制は世界経済に与えるダメージが計り知れない。
また、他国だから介入もしにくい。だが、かつてなく倫理観が問わ
れる現代世界経済の中でタックスヘイブンも徐々に変化しつつある
ようだ。
今後のタックスヘイブンのありようへの示唆も興味深い。
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